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一般公開

#ゼロから始める家族信託・生前対策コンサルティング講座

第21回 AIで始める!家族信託『実務効率化』最初の一歩 ~顧客対応から契約書作成まで~

一般公開期間:2025年7月1日 ~ 9月30日

※当記事は2025年7月の内容です。

「お客様からの、いつも同じような内容の質問への対応に、意外と時間が取られてしまう…」
「家族信託の契約書作成、条項の検討やドラフト作成にもっと効率的な方法はないだろうか?」
 日々、家族信託業務に真摯に取り組まれている専門家の中には、このようなお悩みや課題を感じている方も少なくないのではないでしょうか。お客様への丁寧な対応や、ミスの許されない契約書作成は、専門家としての腕の見せ所であると同時に、時間と労力を要する業務でもあります。
 実は、こうしたお悩みを解決するお手伝いをしてくれるかもしれないのが、「AI(人工知能)」です。もしかしたら、「AIなんて専門知識がないと使えないのでは?」と思われるかもしれません。しかし、ご安心ください。

 本稿では、私自身のAI活用経験を踏まえて、AIに馴染みのない専門家でも、まるで新しい文房具を使うような感覚で、気軽に試せる家族信託実務におけるAI活用アイデアを、具体的なステップや活用時の注意点と共にご紹介します。
 専門知識は一切不要です。AIを賢く利用して、日々の業務を少しでも効率化し、お客様と向き合う時間をさらに充実させていきましょう。

AIって何? なぜ今、家族信託の「実務」に役立つの?

 「AI」という言葉、毎日のようにニュースやインターネットで見聞きしますよね。でも、「具体的に何ができて、私たちの仕事とどう関係するの?」と、まだピンとこない方もいらっしゃるかもしれません。
 この章では、まずAIの基本的なイメージと、なぜ今、専門性の高い家族信託の実務の現場でAIが注目され始めているのか、その理由をできるだけ分かりやすくお伝えしたいと思います。

AIは「賢いお手伝いさん」 : 専門家でなくても使えるAIの基本

 AI(人工知能)と聞くと、なんだかSF映画に出てくるような、すごく高度で複雑なものを想像されるかもしれません。でも、今の段階では、もっとシンプルに、AIを「私たちの指示を理解して、いろんな作業を手伝ってくれる、とっても賢いお手伝いさん」くらいに考えてみてはいかがでしょうか。

 例えば、こんな作業は、今のAIが得意とするところです。私自身も下記の業務で活用しています。

文章の作成や要約

 こちらが伝えたテーマやキーワードをもとに、文章の案を作ってくれたり、長い文章の内容をキュッと短くまとめてくれたりします。また、入手した各種通達、資料等を読み込ませ、要約文を作らせ、こちらから〇〇〇という項目についてどのように記載されているか質問し、回答を得ることでその文献の理解促進スピードが格段に上がります。
 このように、多くの情報の中から、関係のありそうなものを見つけ出してくれたり、情報をカテゴリーごとに分けてくれたりするのも得意です。

アイデア出しのサポート

 新しい企画のヒントや、キャッチコピーの案など、「こんなのどうでしょう?」と、発想のきっかけをくれることもあります。
 例えばHPの掲載内容や Google、Facebook広告などの広告文、広告に活用するアイキャッチ画像などのラフ案の作成から、具体的な営業戦略まで幅広く質問することで、今まで考えたこともないアイデアがもらえたりします。

単純作業の代行

 いつも同じような内容で送るメールの作成や、データ入力の一部など、繰り返し行う作業を少し手伝ってくれることも。メールの返信文のラフ案作成もAIは得意なので今までゼロから考えていたメール文作成もあっという間にできてしまいます。

翻訳

 最近は、外国人にまつわる国際相続やビザの相談業務も増えてきています。外国人とのメール文や外国の宣誓供述書など公的文書を日本語にしたり、その逆をしたりするのも、かなりスムーズにこなしてくれます。

 これらの機能、実は特別なプログラミングの知識がなくても、まるでチャットで誰かと会話するようにAIに指示を出すだけで使えるものが、どんどん増えているんです。例えば、最近よく耳にする「ChatGPT(チャットジーピーティー)」をはじめとする対話型の AI は、まさにその代表例。無料で試せるものや、比較的安い費用で使えるものも多いので、まるで「賢いお手伝いさん」を気軽に雇える時代になった、と言ってもいいかもしれませんね。
 もちろん、AIは万能ではありません。人間のように相手の気持ちを深く理解したり、難しい倫理的な判断をしたり、あるいは全く新しい、独創的なものをゼロから生み出したりするのは、まだちょっと苦手です。でも、人間が得意なこと(例えば、お客様に共感すること、難しい判断をすること、新しい仕組みを創造すること)と、AIが得意なこと(大量の情報を処理すること、パターンを見つけること、スピーディーに作業すること)を上手に組み合わせれば、専門家のお仕事の可能性は、もっともっと大きく広がるはずです。

家族信託実務の「ここが大変!」をAIがサポート

 では、具体的に家族信託の実務の現場で、AIはどんな風に「お手伝いさん」として活躍してくれるのでしょうか。専門家が日々、「うーん、ここがちょっと大変なんだよな…」と感じているかもしれないポイントを、AIがどうサポートしてくれる可能性があるのか、いくつか見ていきましょう。

お客様からの問い合わせ対応、もっとスムーズに

 お客様からよくいただくご質問への回答案をAIに作ってもらえば、回答作成の時間を短縮できますよね。初期相談の際にお聞きするヒアリング項目を、AIに整理してもらう、なんてことも考えられます。

お客様への説明資料、もっと分かりやすく

 複雑な家族信託の仕組みや、メリット・デメリットについて、お客様に分かりやすい言葉で説明する文章の案をAIが作ってくれたら、資料作成の負担も軽くなりそうです。自分で作った説明文も一度、AIに「専門家ではない、高校生でもわかるような文章に書き直して」と依頼することで、顧客にわかりやすい文章を作成することができます。

契約書の条項検討やたたき台作成のヒントに

 過去の事例や一般的な条項の例を参考にしながら、特定のケースに応じた契約書の条項案や、契約書全体の「たたき台」をAIに作ってもらえば、ゼロから全部自分で考える手間を少し省けるかもしれません。(ただし、これは本当に大事なことですがAIが作ったものはあくまで「案」です。最終的には、専門家である専門家が厳しくチェックして、きちんと修正することが絶対に必要です!)

情報収集やリサーチのちょっとしたお手伝い

 関連する法律や判例、税制のことなど、AIに「これってどうなってるの?」と尋ねてみることで、リサーチの最初の段階での情報収集を少し効率化できるかもしれません。(こちらも、情報の正確さや最新情報かどうかは、必ず専門家ご自身が一次情報で確認してくださいね。)

作成した文章の校正やブラッシュアップ

 作成した文章の誤字脱字チェックや、「もっと分かりやすい表現はないかな?」といった文章のブラッシュアップをAIに手伝ってもらうこともできます。
 このように、AIは専門家の業務のいろんな場面で、時間のかかる作業を効率化したり、新しいアイデアを出すお手伝いをしたりする可能性を秘めているんです。決して専門家のお仕事を奪うものではなくて、むしろ、専門家がもっと専門性の高い、本当に大切な業務に集中するための時間を生み出してくれる、「頼れるパートナー」になってくれるかもしれません。

AIでスムーズ! 「顧客コミュニケーション」効率化術

 お客様との円滑なコミュニケーションは、信頼関係をしっかりと築き、家族信託の組成をスムーズに進めていく上で、本当に大切ですよね。でも、日々の問い合わせ対応や、お客様への説明資料の作成には、思った以上に多くの時間と労力がかかっている…と感じることはありませんか?この章では、AIを活用して、お客様とのコミュニケーションをよりスムーズに、そして効率的に行うための具体的なアイデアをいくつかご紹介します。

事例 : AIでメールや説明資料の「下書き」を効率化しよう

 お客様へのアポイントの確認メール、ご相談後の追客メール、あるいは家族信託制度の概要をお伝えするための資料など、ある程度内容が決まっている定型的な文書を作成する機会は、意外と多いものですよね。こうした文書の「下書き」作成をAIに手伝ってもらうことで、専門家は、よりお客様一人ひとりに合わせた個別具体的な内容の追記や、心のこもったパーソナライズに、貴重な時間を集中できるようになるかもしれません。

進め方

1. AIツールを選ぶ

 まずは、ChatGPTのような対話型のAIツールを使ってみましょう。多くの場合、特別な設定は必要なく、アカウントを登録すればすぐに使い始められます。

2. AIに「何をしてほしいか」を具体的に伝える

 作成したい文書の種類(例えば、「セミナーの案内メール」なのか、「相談のお礼メール」なのか)、伝えたい主な内容、そして、どんな雰囲気(例えば、「丁寧な感じで」「親しみやすい感じで」「簡潔に」など)で書いてほしいのかを、できるだけ具体的にAIに指示します。

 指示の例(アポイント確認メールの場合)  「司法書士の〇〇です。明日14時から予定している家族信託に関するご相談のアポイント確認メールの文案を作成してください。お客様にお持ちいただきたいものとして、身分証明書と認印、もし可能であれば不動産の登記簿謄本と最新年度の固定資産税納税通知書をお願いしたい、という内容も入れてください。全体的に丁寧な言葉遣いでお願いします。」
 指示の例(家族信託のメリット説明資料の場合)  「家族信託の主なメリットについて、ご高齢の方とそのご家族に向けて説明する文章を作成してください。特に、『認知症になってしまった場合の対策になること』、『財産の承継方法を柔軟に決められること』、『家族ごとの柔軟な要望に応じた設計ができること』という3点に触れて、それぞれ分かりやすく解説してください。各メリットは箇条書きにして、専門用語はできるだけ避けて、平易な言葉でお願いします。」

3. AIが作ってくれた下書きを、専門家自身の目でしっかり確認・修正する

 AIは、専門家の指示に基づいて下書きを生成してくれます。でも、これはあくまで「下書き」です。必ず専門家ご自身で内容を隅々までチェックして、不正確な点や不適切な表現がないか、念入りに確認してください。

 私の事務所で確認するときのポイント(例)  ・法的に見て、おかしなところはないか?(間違った情報や、誤解を招くような表現はないか?)
・お客様それぞれの状況に合っているか?
・事務所の方針や、メールを送る担当者のいつもの言葉遣いと比べて、違和感はないか?
・誤字脱字はないか?不自然な日本語の表現になっていないか? など

4. お客様に合わせた情報を追記し、よりパーソナルな内容に仕上げる

 AIが作ってくれた汎用的な下書きに、お客様のお名前やご相談内容の要点、専門家からの個別のメッセージなどを追記して、より心のこもった、人間の感情を入れたお客様一人ひとりに寄り添った内容にブラッシュアップします。

 AIが作成した下書きのサンプル(相談お礼メールのイメージ)  AIへの指示 : 「先日、家族信託の初回相談に来られた〇〇様へのお礼メールの文案を作成してください。ご相談内容は、主に認知症対策と、将来の不動産管理についてでした。次回の具体的なご相談日程はまだ決まっていませんが、何かご不明な点があれば遠慮なくご連絡いただきたい、という旨を伝えてください。全体的に丁寧で、親しみやすいトーンでお願いします。」
 AIが生成した下書き(例)  件名:先日はご相談ありがとうございました【〇〇司法書士事務所 〇〇】

〇〇様

〇〇司法書士事務所の〇〇でございます。

先日はお忙しい中、家族信託に関する貴重なご相談のお時間をいただき、誠にありがとうございました。

〇〇様がご心配されていらっしゃる認知症への備えや、将来の不動産の管理について、様々なお話を伺うことができ、私どもにとりましても大変勉強になりました。

今回の私どものお話が、〇〇様にとって少しでもお役に立てておりましたら、大変嬉しく思います。

次回の具体的なご相談日程につきましては、改めてご調整させていただければと存じますが、もし今回の相談内容や家族信託制度全般につきまして、何かご不明な点やご質問などがございましたら、どうぞご遠慮なさらず、いつでもお気軽にご連絡いただければ幸いです。

今後とも、〇〇様のお力になれるよう精一杯努めてまいりますので、何卒よろしくお願い申し上げます。

〇〇司法書士事務所
司法書士 〇〇
(事務所の連絡先など)

AIでできあがった下書きの最終確認と「人間味」を加える

 いかがでしょうか?上記はあくまでAIが生成した一例です。このまま送信するのではなく、例えば、「先日のご相談では、特に〇〇様が大切にされているご自宅の今後の管理について、具体的なお悩みやご希望を詳しくお話しいただきましたね。その点につきまして、次回までにもう少し私の方でも関連する判例などを調べておきますね。」といった、お客様との会話の中で出てきた具体的な内容や、専門家ご自身の温かい言葉を加えることで、より人間味あふれる、お客様の心に響くコミュニケーションが可能になるはずです。

 AIは、あくまで文章作成の「アシスタント」です。最終的な内容の確認、お客様への細やかな配慮、そして何よりも専門家としての責任は、常に専門家ご自身にある、ということを忘れないでください。AIの提案をそのまま鵜呑みにするのではなく、必ずご自身の目で吟味し、心を込めて加筆修正を施すこと。それが、AIを上手に、そして賢く活用するための、最も大切なポイントだと私は思います。

AIでラクラク! 契約書関連業務の効率化

 家族信託契約書の作成。これは、高度な専門知識と細心の注意が求められる、まさに士業の専門家の真骨頂とも言える業務ですよね。お客様の大切な財産と未来を守るための設計図ですから、その責任は非常に重いものです。しかしその一方で、条項の一つひとつを検討し、全体の構成を練り上げ、ドラフトを作成していく作業には、多くの時間がかかるのもまた事実ではないでしょうか。この章では、AIを契約書関連業務に活用する際のヒントや、特に「ここだけは押さえておいてほしい!」という注意点について、具体的にお話ししていきます。

 繰り返しになりますが、AIが生成するものは、あくまで「たたき台」や「参考案」に過ぎません。最終的な法的判断や、お客様それぞれの個別事案への適合性の確認は、必ず専門家である専門家ご自身の手で、厳格に行ってくださいね。

事例 : AIに契約書の「たたき台」や「条項案」を作ってもらおう

 真っ白な状態から、複雑な家族信託契約書を一から作成するのは、本当に大変な作業です。そんな時、AIに基本的な契約の構成案や、特定の状況に応じた条項案の「たたき台」を作成してもらうことで、起案の初期段階における時間短縮や、検討すべき論点の洗い出しに役立つ可能性があります。

ステップ:

1. AIツールを選ぶ

こちらも、ChatGPTのような対話型のAIツールが利用できます

2. 具体的な条件や、どんな内容を求めているのかをAIに伝える

・誰と誰の間で、どんな目的の信託契約なのか?(例えば、お父様が委託者兼当初受益者で、長男様が受託者。お父様の認知症対策と、円滑な財産管理が主な目的、など)

・信託する財産の種類は何か?(例えば、ご自宅の不動産と、いくらかの預貯金、有価証券など)

・特に盛り込みたい条項や、考慮してほしい点は何かあるか?(例えば、遺言の代わりとしての機能として帰属権利者条項を工夫したい、受益者連続型の信託にしたい、を検討するなど)

 指示の例  「遺言代用型信託において、信託した不動産を長男に、信託した金融資産を長女にそれぞれ最終的に渡す場合の、『帰属権利者の指定に関する条項』のサンプルを3パターン作成してください。もしあれば、各パターンの特徴や注意点も教えてほしいです。」

3. AIが生成した案を、専門家の目で徹底的に吟味・検証する

 AIは、専門家の指示に基づいて条項案や構成案を生成してくれますが、その内容は玉石混交、と言わざるを得ません。法的に見て不正確だったり、専門家が伝えた前提条件と矛盾していたり、あるいは一般的なひな形を提示するだけで、お客様の個別事情を全く考慮していなかったりすることも、残念ながら多々あります。

 私の事務所で確認するときのポイント(例)  ・法的に問題ないか?
 民法や信託法、関連する業法、そして過去の判例、通達などに照らして、おかしなところはないか。

・論理的に整合性が取れているか?
 契約全体の目的と、それぞれの条項がきちんと整合しているか。条項同士で矛盾するようなところはないか。

・必要な情報が網羅されているか?
 本来必要な条項が漏れていないか。将来起こりうるリスクにきちんと対応できる内容になっているか。

・お客様の個別の事情に合っているか?
 お客様の具体的なご意向、ご家族の関係、財産の状況などに、きちんと合致しているか。

・情報は最新か?
 法改正や最新の判例の動向が反映されているか(AIは、必ずしも最新の情報を持っているわけではないので注意が必要です)。

4. 専門家としての知見に基づき、全面的に修正・加筆する

 AIが出してきた案は、あくまで「素材」の一つだと割り切って、専門家ご自身の専門知識と豊富な経験に基づいて、必要な修正、加筆、削除を行ってください。場合によっては、AIの案はほとんど使わず、参考程度に留める、という判断も必要になるでしょう。

小さな成功体験から始めよう : AI導入のメリットと心理的ハードルの乗り越え方

 新しい技術を自分の仕事に取り入れるのって、誰でも最初はちょっと不安だったり、抵抗を感じたりするものですよね。「操作が難しそうだな…」「費用が高いんじゃないかな?」「もし失敗したらどうしよう…」そんな風に、心理的なハードルを感じることもあるかもしれません。

 でも、AI活用を始めるにあたって、最初から完璧を目指す必要なんて全くありません。大切なのは、まず「こんな小さなことでも、できた!」という成功体験を、少しずつ積み重ねていくことなんです。

最初から100点満点を目指さない

 AIはまだ発展途上の技術ですし、人間と同じように間違うこともあります。AIが出してきた答えを全部鵜呑みにしないで、「ちょっとしたヒントをもらう」くらいの、軽い気持ちで試してみるのがいいと思います。

まずは無料のツールから試してみる

 例えばChatGPTのように、無料で使えるAIツールもたくさんあります。まずは費用をかけずに、「AIって、どんなことができるのかな?」というのを実際に体験してみるのがおすすめです。私は、今は各AIツールの有料版を使用しています。各ツール 3000円くらいかかりますが、東大卒の人間並みの仕事をしてくれる可能性があるツールと考えれば安いものという判断です。

AIが得意な同業者の活用事例に触れてみる

 すでにAIを上手に活用している同業者の専門家の事例を見たり聞いたりするのも、具体的なイメージを持つ上でとても役立ちます。関連するセミナーに参加してみたり、書籍を読んでみたりするのもいいかもしれませんね。

本当に簡単な作業から任せてみる

 いきなり複雑で重要な業務にAIを活用しようとせず、まずは「メールの時候の挨拶を考えてもらう」とか、「ブログ記事のタイトル案をいくつか出してもらう」といった、もし上手くいかなくても大きな影響がないような、簡単な作業から試してみるのがいいでしょう。

まとめ

● 家族信託業務におけるAI活用は、業務効率化と顧客対応の充実につながる可能性がある。
● AIは「賢いお手伝いさん」として、文章作成、要約、アイデア出し、単純作業の代行などをサポートできる。
● 対話型AIツールは、専門知識がなくてもチャットのように気軽に利用できる。
● AIは顧客対応、説明資料作成、契約書作成補助、情報収集など、様々な場面で活用できる。
● AIが作成したものはあくまで「案」であり、最終的な判断は専門家が行う必要がある。
● AI導入は、小さな成功体験から始め、無料ツールや簡単な作業から試すことで心理的ハードルを下げられる。

 AIを導入するメリットって、単に業務が効率化されるだけじゃないんです。新しい情報やものの見方に触れることで、専門家ご自身のスキルアップにも繋がりますし、お客様への提案の幅だって広がる可能性があります。そして何よりも、「新しいことにチャレンジしている!」という前向きな気持ちは、日々の業務に新鮮な刺激を与えてくれるはずです。
 怖がらずに、まずは小さな一歩を踏み出してみませんか?その小さな一歩が、専門家の未来の働き方を、ガラッと変えるきっかけになるかもしれません。

 この記事でご紹介した「最初の一歩」が、専門家の日々の業務効率化、そして、より質の高い専門サービスの提供、ひいては家族信託という素晴らしい制度のさらなる普及に繋がり、一人でも多くのお客様の安心と、その先の笑顔に貢献できることを、心より願っています。

 AIという新しい時代のツールを恐れず、賢く、そして上手に活用し、専門家としての専門家の価値を、さらに高めていってください。その前向きなチャレンジが、専門家ご自身の未来、そして家族信信託業務の未来を、より明るく、豊かなものにしてくれると、私は信じています。