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一般公開

#「親なきあと」問題を考えよう

第14回 「親なきあと」相談室の活動報告 ~ あかるいみらい準備室

一般公開期間:2026年10月1日 ~ 12月31日

※当記事は2026年10月の内容です。

 はじめに 
 今回寄稿していただいたのは、奈良県を中心に活動されているあかるいみらい準備室の山口まゆみさんです。
 障害やひきこもりなどの生きづらさを抱えている方やその家族を支援するためには、ひとりの力ではわずかなことしかできません。地域のさまざまな支援者や機関と連携して、チームで支えることがとても重要です。
 山口さんはまさにそれを実践されていて、個別相談室に加えて、セミナーやサロン、あいサポーター研修など幅広い活動をされています。
 さらに、相談から見えてきた課題に対応するために、別法人による新たな取り組みも始められました。地域の方々とつながることの大切さを実感できるレポートになっていると思います。
レポート
  あかるいみらい準備室 山口まゆみ

◇当窓口について

 奈良県奈良市に事務局を置く「あかるいみらい準備室」は、障がいがある方・ひきこもり等生きづらさがある方を抱えるご家族様の、「親亡きあと(親亡き後)問題」や親御さまの「老い支度(老いじたく)」等、「どこに相談したらいいの・・・?」というお悩みを、気軽にご相談いただける相談窓口として、2017年からボランティア団体として活動を始め、今年(2026年)2月で丸10年目を迎えました。

 現在は、奈良県を中心に近隣府県(大阪・京都等)や、オンライン等で関西圏以外のご家族からもご相談をいただくようになり、10年間で400を超えるご家族様からのご相談をお聞かせいただいています。
 最近は、親御様からだけでなく、障がいや生きづらさのある当事者の方から、きょうだいの立場の方からのご相談も増えています。

 障がいがあるお子さまや、ひきこもりのお子さまがいらっしゃるご家族(親御様)にとって一番気がかりなのが、「もしも、自分に万一のことがあったら(子どもはどうなるのだろう)・・・?」という「親亡きあと問題」です。

 障がいがある子等がいるご家族が、自身の老い支度や、親が亡くなったあとのこと、いわゆる「親亡きあと問題」の漠然とした不安が相談できる、地域に密着した相談窓口というものが、当窓口の設立当時、周りにはありませんでした。
 また、「親亡きあと問題」と一口にいっても、その内容は、親御様の終活対策や残された子の生活のための準備(子に遺すお金について、成年後見制度や遺言・家族信託等の制度利用の検討)、子や親の暮らしや居場所について(入所施設・グループホームや老人ホーム、生活において必要なさまざまな支援)、子の働き方や社会とのつながりについて(生活介護や就労移行・継続支援事業所等の利用・一般就労)など、多岐にわたります。

 そういったご相談を気軽にしていただけ、相談内容によって必要な場所(各分野の専門家、相談機関や行政窓口や事業所等)へお繋ぎし、それぞれのご家庭で必要な準備をご家族がお元気なうちからしていただくことで、お子様もご家族様(親御様・きょうだいの方)も、家族皆がその後の毎日を笑顔で安心して過ごしていただけるのではないかと当窓口は考えています。

 「悩みを抱え、孤立する方やご家族をなくしたい。」 そんな思いで、日々、相談者様に寄り添い、ご相談をお聞きし、繋がりの糸となる活動を行っています。

◇あかるいみらい準備室の役割

 あかるいみらい準備室は、障がいがある方・ひきこもり等生きづらさがある方のご家族からの、親亡きあとへの漠然とした不安や、ご家族だけで抱えてこられたお悩み、今元気なうちにできる準備など、「どこに相談したらいいの・・・?」というお悩みを気軽に相談していただける相談窓口です。

 当窓口は、相談内容を限定していません。勇気を出して当窓口へご連絡いただいた方からのご相談を「たらいまわし」にせず、まずは一旦当窓口でお話をお聞かせいただいています。
 相談者様のお悩みの内容によっては、もちろんすべてを当窓口だけで解決できないこともありますが、その場合でも、ご家族の悩みに寄り添い、行政書士・社会福祉士・ファイナンシャルプランナー等の専門知識と多様な関係機関とのネットワークを活かして、解決への道筋をともに考えます。
 人と人、そして現在(いま)と未来をつなぐ架け橋となり、家族みんなが安心して笑顔で暮らせる「あかるいみらい」への一歩をサポートしています。

 窓口開設当初より、当窓口のご相談は無料としています。お一人・お一家族様、相談時間は1回1時間程度まで。事前予約制。出張相談も可能です。(遠隔地の場合、距離によっては交通費を別途頂戴する場合があります。)

◇当窓口の活動

 当窓口は、「誰にも相談できずに悩みを抱えて孤立されているご家族をなくす」「障がいがある方、生きづらさがある方に対する地域の理解者を増やして、誰もが住み慣れた土地で安心して暮らせる地域社会を作る」という2つの想いを実現するため活動しています。

 これまでの主な活動内容 
1. 個別相談・出張相談の実施
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障がいやひきこもり当事者のご家族を対象とした「親亡きあと」「老い支度」に関する個別無料相談 対応(対面およびオンライン)
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地域の社会福祉協議会や支援団体と連携した出張無料相談会の開催
2. 勉強会・セミナー・サロンの開催
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親亡きあと学習会・個別相談会:何から始めればよいかわからない保護者に向けた最初の一歩となる学習会
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エンディングノートセミナー:障がいをもつ子と家族のための書き方ガイドや活用法の解説
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成年後見制度・遺言作成セミナー:家族と子どもの安心を形にするための法的な備えやポイントに関する講演
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ライフ&マネープランセミナー:将来の生活設計や金銭面の「見える化」を学ぶ講座
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親あるあいだサロン:同じ悩みを持つ親同士が安心して話せる交流・対話の場の提供
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自立生活プログラム(ILP)・くらしカフェ:障がいのある当事者の方向け未来のくらしを考える講座
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自由に家をさがそう・当事者のお話を聞く会:障がいのある方の地域での暮らしや、ひきこもり経験者の方のお話を聞く学習会
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あいサポーター研修:障がいや障がいがある方への理解者を増やすための学習会、奈良県の推進するあいサポーター研修
3. 地域・関係機関・専門家とのネットワークづくり
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相談者の多様なニーズに応えるため、各分野の専門家(士業等)、福祉関係機関、就労支援事業所などへつなぐネットワークの構築と橋渡し
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地域社会に対する理解啓発活動や福祉イベント・研修への参加・協力

◇その他の活動

1.講師活動

 県内外の家族会様や事業所様、特別支援学校、支援機関様等からご依頼をいただき、ご家族様や支援者の方向けの親亡きあとをテーマにしたもの、当事者の方向けの学習会、地域で理解者を増やすための啓発活動として自治会や地域の小学校などでお話させていただいています。

2.「まちナビ・なら」

 障がいがあったり、ひきこもり等生きづらさがある方やご家族が孤立せず、社会とつながれるよう、奈良県を中心に、地域のさまざまなお出かけスポットや当事者会・家族会・支援機関などを掲載したサイトです。
 ある障がいのあるお子様がいらっしゃる親御様の「わが子は学校卒業した後、家と事業所の往復で、週末親としかでかけることがない。親亡き後、子が利用できる習い事や居場所等町の情報が知りたい」というお声から、広く地域の情報を募集し、お寄せいただいたお声から、お店の方や団体様のご協力を得て2019年にサイトを公開しました。現在もスポット情報を日々更新しています。

3.当窓口の活動からうまれた法人

 親亡きあとの不安をお持ちの親御様から「信頼できる方に我が子を託したい」「我が子のサポートをお願いできないか」というお声を多くいただき、応援してくださる方々とともに別法人を立ち上げました。法人では、障がいがある方とそのご家族を対象とした法人後見事業、居住支援事業等を行っています。

ご不安な気持ちや悩みをお聞かせいただけませんか?
お一人やご家族だけで抱え込まずに、気軽に当窓口までご連絡ください。
お待ちしています。

あかるいみらい準備室ロゴ
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受付時間:平日9時~18時 ※ご相談は事前にご予約ください
TEL:050ー3579ー1642 FAX:0742ー30ー6361
E-mail:oyanakiato@akarui-mirai.net
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